【カナダ】ワークビザ審査の変更・・・さらに厳しくなる傾向へ(2)

こんにちは。Specht&Pryerのスタッフです。

今回は前回に引き続き改正が行われたTemporary Foreign Worker Programについて、更に詳しく見ていこうと思います。

以下が今回の変更事項となります。


  • 現在、雇用主に与えられている外国人労働者への賃金の柔軟性をなくし平均賃金を払うよう求める
これまで雇用主には外国人労働者の賃金を、高スキルの職には平均賃金の15%まで下回って与えてもいい(低スキルの職には5%)という権利が与えられておりましたが、それが廃止され、平均賃金を与えなくてはならないということになりました。

  • Accelerated Labour Market Opinionを一時的に休止する
ALMOという通常のLMOより審査が早いプログラムが昨年導入されましたが、それが休止されることとなりました。

  • このプログラムが正しく使われていないと判断された場合のWork PermitやLMO(Labour Market Opinion)の取り消し・却下における権力をより強める
政府は現在HRSDCとCICにLMOの取り消し、剥奪、却下の権利を与えるように動いております。もしTFWプログラムの申請者がカナダ人の労働市場にマイナスの効果を与える恐れがある場合、またはLMOやWork Permitが不正に取得され
たと判断された場合、取り消しや却下の可能性があります。

  • 雇用主への質問を増やし、当プログラムがカナダの仕事の外注として機能してないことを明確にする
外国人労働者によってカナダ人の労働機会が減っていないかを調べるため、政府は雇用主への質問を増やし、更なる情報を要求するようになります。

  • 当プログラムを利用する雇用主は、一時的に外国人労働者を雇うものの、後にカナダ人へ仕事の機会が渡るようなしっかりしたプランがあることを明確に審査する
LMO申請の際、雇用主は外国人労働者からカナダ人労働者への移行を示すプランの提出が求められるようになります。雇用主がLMOの申請をする度にHSRDCよりプランのレビューがなされ、プランに沿っているかが審査されます。

  • LMOの申請費用を雇用主に導入し、Work Permitの申請費用を値上げする
現在のLMO申請は無料、Work Permit申請費用は$150です。

  •  仕事の採用条件として使用可能な言語を英語とフランス語のみに定める
これまでは英語と他言語ということでしたが、今後は英語とフランス語以外の言語は採用条件として認められなくなってしまいます。翻訳者やツアーガイドなど、仕事に必須である場合は例外が認められるようです。



現段階では議会の承認待ちの項目もありますが、今後適応されていくことになりそうです。
詳しくはこちらをご覧ください。

Specht&Pryer
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